<松田志保プロフィール>
小学3年生で、水泳を始める。ジュニアオリンピックや全国総体等で活躍。2013年大学4年生でフィンスイミングと出会い、2018年7月世界選手権50mビーフィンで念願の決勝進出を果たし、日本記録更新。50mアプニアでも日本記録更新。リレーや短水路種目等合わせて複数の日本記録を保持している。世界最速のフィンスイマーを目指して活動をしている。
「めっちゃ速い!と圧倒されてフィンを始めました。」
2013年からフィンスイミングを始めました。小学生の頃から競泳をしていましたが、フィンスイミングは見たこともなくて。大学生の時に谷川哲朗さんを通してフィンスイミングに出会いました。初めて見た時に「めっちゃ速いやん!!!!」って圧倒されて(笑)谷川さんに「フィンやりたいです!」って自分で言いに行ったんです。
「両立を大変だと思ったことはないです、自分がやりたくてやってますから。」
今はフィンスイミングの選手と水泳コーチの仕事を両立しています。週に5〜6日は水泳のコーチの仕事があるので、毎日だいたい朝8時には起きて、午前中は大人向け水泳レッスン、休憩を挟んで午後には子供たちの水泳のレッスンというスケジュールです。日によっては、そのあとに筋トレをするときもあります。「選手とコーチを両立しているなんて大変ですね。」とよく言われますが、自分では大変だと思ったことはないですね。「しないといけない」のではなく「やりたくてやってる」ので!もちろん大学を卒業してからコーチとしての仕事をし始めてすぐのころは、競技と仕事を両立させることに慣れるのは大変でしたけどね。ちなみに明日フィンスイミングのレースですけど、今日も普通に働きますよ(笑)
「食事もトレーニングもケアも自分にストレスをかけないように。」
私、基本的にストレスが嫌いなんです(笑)食生活もトレーニングもケアもストレスをかけないことが私にとっては一番大事。チョコとかアイスが大好きなんですけど、我慢するストレスが嫌いだから好きなものは食べて、量を調整するという具合に。練習も筋トレも自分の気持ちが乗っていないときにはしない時もあります。疲れていたり気分が乗っていない時はいい練習はできないですし、自分のコンディションに合わせて心も体も元気な時にするようにしています。体のケアも痛みがなくストレスがかからないように、ドクターエアポールを使ったストレッチや鍼などを取り入れています。
「自分の感覚に寄り添って楽に気持ちよく泳ぐ。」
ストレスが嫌いというのと近いですが「感覚に寄り添う」ということを大切にしています。練習するかしないかを決めるのも、トレーニングのやり方もそうです。「これをやってたら楽に速く進む気がするから、この練習は続けてみよう!」とか。楽に気持ちよく泳げているかどうか、体に窮屈な感じがないかどうかなど、自分の感覚を感じながら決めていきます。泳ぎ方のアドバイスを聞くことはありますが、取り入れてみて「なんか違うな。やりづらいな。」と思ったらやめます。楽しく気持ちよく泳ぐことができれば、自然と結果も出ると思います。
「1年目の選手権で打ちのめされて試行錯誤の日々。」
フィンスイミングを始めて1年目の選手権では全然ダメでした。自分ではもう少しいけると思ってたんですが、結果が出ずに打ちのめされました。正直なめてたな〜って。その時に「そもそも泳ぎが下手やな。」って思ったんです。そこから試行錯誤でした。当時はフィンスイミングに対しての知識もなかったので、強豪国の選手の映像を見たり、谷川哲朗さんの泳ぎを勝手に見て泳ぎ方を研究しました。
「世界選手権決勝はめっちゃ楽しかった!だからこそ結果が出せたと思います。」
そしてフィンスイミングを始めて4年目の世界選手権でやっと決勝に残ることができました。それまでは11番が最高でまだまだ世界では戦えないと思っていました。とにかくあの世界選手権はめっちゃ楽しかった!初日のリレーで決勝に残れたことがすごく楽しかったので、3日目の個人種目も楽しんで泳ぐことができました。個人で戦えるようになったことも嬉しかったですし、音楽がかかってスクリーンに自分が写し出されて、本当にワクワクしました。ベストを出さないと決勝に残れない状況でしたが、楽しく気持ちよく泳げたからこそいい結果が出せたのだと思います。
「やらされているのではなく楽しくてやってる。結果を出すには楽しむこと。」
まずは楽しむこと、それが目標を達成したり結果を残すために一番大切だと思います。競泳時代から私を知っている人たちにも「楽しそうだね!」って言われるようになりました。大学までは4年間というタイムリミットがあったりタイムを出さないといけないというプレッシャーがあったりして「やらされてる水泳」だったんだと思います。もちろん今も結果は残したいですが、そういった意味の背負うものはありません。速くても遅くても困るのは自分。【やらされてる】から【楽しくてやってる】という感覚になっていると思います。「結果を出さなければ」というストレスがあると、タイムも出るものも出ないですよね。
「今後はフィンスイミングを知ってもらう活動もしていきたい。」
今後は選手として結果を残すことはもちろんですが、フィンスイミングを知ってくれる人を増やすための活動も積極的に増やしていきたいです。日本ではまだまだフィンを履いて泳げる場所自体が少ないのが現状。だからこそメディアに取り上げてもらえるような結果を残したり、フィンスイミングを見てもらえる場を作っていきたいですね。フィンスイミングはスピードも速いし道具を使いこなすおもしろさがある競技。これからもっと知ってもらいたいと考えています。
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松田志保 選手
■種目:フィンスイミング ビーフィン / サーフィス / アプニア
■公式HP:
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